体の悩みや世間話


2012/12/25 NO,41

今日は、12月25日クリスマスです。
我が家でも昨日、友人家族を招いてクリスマスパーティーを行いました。

クリスマスといえばプレゼントですが、皆さんや皆さんのお子さんは、いくつくらいまで
「サンタさん」を信じていたでしょうか?

うちの子供たちは、小学2年生頃から疑念を抱き始めたように思います。

そのころに子供から「サンタはいない」宣言を受けました。

しかし、サンタはいないにもかかわらずプレゼントの要求は来るわけで
少しカチンとくるところもありこんな屁理屈で反論しました。

「お前の言うサンタとはどんな人だ?まさか赤い服着た人じゃないよな?
それなら駅前にたくさんいるからな。もちろん、そりに乗って空を飛ぶ人もいない。
そんな人はサンタじゃない。でもクリスマスのプレゼントはたくさんの子供たちがもらえるよな。
それでプレゼントは1年間いい子にしていた子供がもらえるよな。
じゃあ1年間いい子にしていたのは誰が見てる?
それは親や身近にいる人だ。

本物の「サンタ」っていうのは、かわいい子供にクリスマスプレゼントを上げたいと思う
親や、周りの大人たちの心そのものなんだ。
だからお前がイメージするサンタは偽物だからいないけど、
本物の「サンタ」はいるんだ。」
と。

かなり強引な屁理屈ですが、うちの子たちは「本物のサンタ」
をいまだに信じています。




2012/12/18 NO,40

12月も折り返しを迎えるこの頃になると、大掃除を始めなきゃなーと思われている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、皆さんは日ごろから通常の掃除はしていると思いますが、(うちはぼちぼちですが)
大掃除となるとそんな通常の掃除ではしない部分の掃除することが多いと思います。
これは、言い換えるといつもやっている運動とは違う運動をするということと同じことで、
日頃あまり使わない筋肉を酷使することになるのです。

これにより年末にかけて患者さんに多くなる症状が「ぎっくり腰」なのです。

日頃あまり掃除をしない頭より上の場所(換気扇や棚の上、電気回りなど)を
掃除することにより腰を痛める患者さんが大変多くいらっしゃいます。

いくら掃除をして家がきれいになっても体を壊しては元も子もありません。
大掃除もほどほどにして体を壊さないように気を付けてください。



そして、ここからは私から世の奥様達にお願いです。

日頃会社勤めをしている旦那さんが、ここぞとばかりに大掃除をがんばり、
はじめて間もない段階で腰を痛めドロップアウトしてしまい
奥様達から「まったくもって使えない」という厳しい言葉をいただくということをよく聞きます。

体を痛めず完遂しても、お掃除を日頃からやっている奥様達から見れば
まったくもって納得いかない出来になることもあるかもしれませんが、
旦那さんの気持ちをくんで感謝の言葉をかけてあげてください。

よろしくお願いします!!




2012/12/11 NO,39

突然ですが、皆さん「麻薬」についてどのような認識を持っているでしょうか?

私は、麻薬とは大麻や覚せい剤、合法ハーブなどがあり、
一度使うと止めることが難しく、廃人になったり、死んでしまうこともあるものだと思っていました。

皆さんも似たような認識ではないでしょうか?
私が皆さんも同じような認識ではないかと思うのが、私たちは日本人として
「麻薬」についてそのような教育を受けてきたからです。

何故このようなことを書くかというと、
先週、アメリカのワシントン州において、「麻薬」である大麻が嗜好品として認められたからなのです。

今までも、病気の治療などの目的で医師の診断のもとに持つことはできていたようなのですが、
今回の州法改正では、タバコやお酒と同等の嗜好品としての所持が認められたのです。

これは、大麻がたばこやお酒程度の害にしかならないということで、
私たちが持っていた認識とは大きく外れることです。

そして驚くことにこのことはワシントンだけではなく他の州や、外国でも
同じような流れにあるという事実です。
(しかし、今現在はアメリカの国としては認めておらず、州のみで認めているというおかしなことになっているようです)

麻は日本の国草であり、布や七味唐辛子など古来から身近に使われている植物ですが、
私たちはあまりこの植物のことを知らないのかもしれません。

物事の本質を知るためには、国の規定や本・メディヤ・インターネットの知識を鵜呑みにするだけではなく、
それらは一つの情報と位置づけ、実際に自身の五感を使い経験し、それらを総合して考え、
自分なりの答えを出す必要があるのかもしれません。

(もし、今後日本で大麻が合法化されたら、本当はどういうものなのか自身の五感を使って体験したいものです。)





2012/12/4 NO,38

「体にいいこと(もの)、悪いこと(もの)」

TVや雑誌などをみていると、実に多くこのことについて扱っているのを目にします。
そして、それはその中だけではとどまらず、世間全てに浸透しているように見受けられます。

皆さんにも何か一つや二つぐらい
「これをやると体にいい」
「これは体にいい食べ物」
「これは体に悪いもの」
「これは体に良くないこと」
というもの(こと)があるのではないでしょうか?

例えばよく聞くのが、体にいいことでは、ウォーキングや体操、野菜や水分摂取などで、
体に悪いことでは、たばこ、薬、マ0ドナ0ドの食べ物、ラーメン(スープ?)など様々です。

しかし、本当にこれらのこと(もの)が体にいいことであり、体に悪いものなのでしょうか?

実際に、ウォーキングや体操(ヨガ)などをして体を壊し、うちに来る方もいらっしゃいますし、
私は、タバコ・薬・マ0ドナ0ド・ラーメン(スープは毎回すべて飲みます)を
今まで幾度となく取っていますが、それによって体を壊したことはありません。
皆さんはどうでしょうか?皆さんも同じような感じではないでしょうか?

こう考えていくと、体にいい、悪いといわれてるものは、その物自体に良し悪しはないように感じます。

では、何が体にとって良いことであり、悪いことなのでしょうか?

私はそれは、「量」だと思います。

どんなに体にいいといわれていても、やり過ぎたり、摂り過ぎたりすれば体にダメージを与えますし、
やる量、摂る量が少なければ体に変化は何も起きません。

逆に体に悪いといわれていることでも、人体の浄化・回復能力の範囲内であれば
体に問題はないですし、体に良い事になることさえあるのです。


今は、インターネットやメディアのおかげで、多くの情報を手軽に手にすることができるようになりました。
しかし、それはある少数の人にとって都合のいい情報であったり、嘘の情報などにも
多く触れてしまう危険が増えたということでもあると思います。

今、私たちに必要なことは行動する前に一度立ち止まり、考えることではないでしょうか?

本当にそれは「いいこと」ですか、「悪い」ことですか?




2012/11/20 NO,37

先日一枚のはがきが届きました。
内容は、こちらでも紹介させて頂いた、初胃がん検診の結果でした。

自分としては、何か気になる症状が普段からあるわけでもないので
何も問題はないと思っていましたが、いざハガキをめくるときはもしかしたらという
考えがちらつき、緊張してしまいました。

しかし、はがきを見てみるとそこには、
「異常なし(再検の必要なし)」
という言葉が書かれており、一安心しました。

40歳になったことでこれからこういう機会は増えてくると思いますが、
積極的に行っていきたいと思います。




2012/11/14 NO,36

患者さんから、動かしたり押したりすると痛いから何もしないということをよく聞きます。

実際、何をすれば良くなることなのか?悪くなることなのかがわからなければ、
怖くて何もできない状態になるのはわかります。

しかし、私たちは痛みの種類によって、誰でもその行為が状態を良くすることなのか、
悪くすることなのかを知っているのです。

私は痛みには大きく分けて2種類あると思っています。
一つが、嫌悪感のある痛み(出来るだけ味わいたくない痛み)で、
もう一つが心地よさを感じる痛み(気持ちいい痛み)の2つです。

痛みとはそもそも、体の異変を各部分が神経を使い脳に知らせることによって感じるものなのですが、
その時に、今よりも健康状態を害するものに対しては、嫌悪感のある痛みとして脳に伝え、
それを行うことで今以上に健康状態を良くすることができるものに対しては、多くやってもらいたいので
痛みの中に心地よさを入れ脳に伝えるのです。(脳が感じ取っているのかもしれません)

もし、皆さんの中でどこか故障している個所がある場合は、少し動かしたり押したりして
「効くなー」という痛みを感じることが出来たらその方向に少しづつ動かしたり、押したりしてみてください。
それにより、徐々に痛みが消え、気持ちよさだけが残り状態も改善するはずです。





2012/11/6 NO,35

今日は朝から雨が降っています。この時期は、台風や秋雨前線の影響で雨が多く、
気が滅入ってしまう方も多いのではないでしょうか?

雨の日は、傘をささなければならないし、服や髪の毛も濡れるし、靴は汚れるし、洗濯物は乾かないしで、
余り好きになれる要素がないように思われます。

しかし、私はこの時期の雨が子供の頃から好きなのです。
雨というよりも、雨の降っているときの「おひるね」です。

子供の頃、雨の中、学校から帰ってくると部屋は雨戸が閉められていて夜のように暗く、
そんな中で季節的に気持ちよくなってきた布団のなかに潜ると、
屋根と雨戸に当たる雨のザーという音しか聞こえず、
その音を聞いていると妙に安心感を覚え、気持ちよく昼寝ができたのです。

物事は多くの側面を持っていて、好きになれない、嫌いな部分もあるかわりに、
認められる部分も必ずあると思います。

全てをひとくくりにして「好き」「嫌い」と考えず、
物事のこの部分は好き、この部分は嫌いと考えることができたら、
今よりも人生が少しだけ楽しいものになるかもしれません。







2012/10/30 NO,34

皆さんの中で、秋口に喘息の発作を起こされた方はいないでしょうか?
久仁子先生も季節の変わり目になると喘息を起こすので秋口にお医者様で薬をもらってきていました。

その喘息(季節の変わり目)なのですが、先日のテレビでその原因がダニにあるということをやっていました。

そのテレビでは、ぜんそくや皮膚炎(耳の付け根など)の7〜8割がダニ(チリダニ)の糞によるアレルギー
によるものだと紹介していました。

このダニは約0,2〜0,3ミリの大きさで肉眼では見えないのですが、使っている布団やまくら、ソファーに
カーペット、畳などいたるところに住み着いているそうです。
特に枕などにはこのダニは大変フケが大好物らしく多く存在しているそうです。

そしてなぜ季節の変わり目かというと、衣替えや、しまっていた布団を出す時にそこに生存していた
ダニの糞を吸い込んでしまうからだそうです。

この対策としては、こまめに布団を干し、掃除機を丁寧に掛け、1週間に1度はシーツやまくらカバー
をせんたくする。そして布団や衣類をしまうときはこのダニは乾燥に弱いので乾燥剤と一緒にしまう。
ということでした。

久仁子先生は「空気が乾燥してきたからかな」と言っていましたが、加湿してしまうと
ダニが元気になり繁殖してしまうので逆効果になってしまうそうです。
(インフルエンザのことも考えると50〜60%ぐらいの湿度がいいそうです)

と、ここまで書きましたが、ダニの糞は1年中存在し、年中吸い込んでいるはずなので、
もちろんそれを少なくするということは大切ですが、季節の変わり目による体調の変化
(気温、湿度、睡眠、水分摂取などの変化によるもの)も大きくかかわってくるのが現状だと思います。

理想的には原因を一つに絞り込むことができれば簡単なのですが、現実はそううまくはいかず、
多くの要因が絡み合って問題や症状を引き起こしていることがほとんどです。

なので、何事にもこれだけやっておけばいいと思わず、考えられることすべてに対して
少しずつ改善していくことが問題を解決するためには必要なのかもしれません。








2012/10/23 NO,33

昨日、人生初バリウムを経験してきました!!

患者さんや生徒さんには、1年に一度は必ず検診を受けてくださいね。
と言っていたのですが、自営の為、健康診断の機会がなく、
献血に行き、血液検査などしかしていなかったのですが、
この度私もめでたく(?)、40歳となり、市の健康診断を無料や激安で受けることができるようになったのです。

小金原市民センターで行われたのですが、「気持ち早かったかな」というような時間に行ったにもかかわらず、
なんと91番目で、検査が終わるまでに2時間ほどかかりました。

今回の検査は、「胃がん検診」なので、初バリウムとなったのですが、
いろいろな方からバリウムの評判を聞いていたので(おいしくないなど)
どんなものかと思いましたが、最初に飲む発泡剤の酸味にバニラ味のバリウムだったので、
ちょっと濃いめの飲むヨーグルトのような味に感じました。

バリウムを飲み込んだすぐあとはげっぷが出ないように必死でしたが、
撮影機の中に入るとちょっとしたアトラクションのように私も機械もぐるぐる回され、
それどころではなくなっていました。

そして撮影が終わり機械から出た途端「ゲフー」と大きいげっぷを出してしまいました。

そして家に帰り、貰った下剤を飲み(下剤も初でした)すべてバリウムを出すことに成功しました。

しかし、今回の検診で一番つらかったことは、夜12時以降の水分はとってはいけないことと
たばこを吸ってはいけないことでした。

検診が終わるとすぐに久しぶりの旨い一服を味わいました。






2012/10/15 NO,32

季節もすっかり秋らしくなってきました。

この季節になってくるとサツマイモがおいしい時期になり、
我が家でも先日久仁子先生がサツマイモで大学イモもどき?(サツマイモのフライ?)
を作ってくれ、家族でおいしくいただきました。

しかし、おいしくお芋をいただいた後は、食物繊維で腸内が活発になることで、
おならがとてもよく出るようになり、整体をしながらおならが出ないかひやひやしていました。

整体をやっているとたまに患者さんでおならが出てしまう方もいらっしゃいます。
患者さん自身は、恥ずかしかったり、申し訳ない気分になるかもしれませんが、
おならが出るということは、腸内の活動が正常になってきたということで、
私の施術がしっかりと効いている証拠にもなり、私的には「よし!!」
という気持ちになり、変なことですがとてもうれしくなれるのです。

もし、整体を受けておならが出てしまったときは、皆さんも
「しっかり施術がきいているんだ」と思っていただき、
決して恥ずかしがらないでください。




2012/10/5 NO,31

最近、夜中に足がつるという話をよく聞きます。

今の時期は、夏の暑い時期と比べると水分を取る量が随分と減っていると思います。
そして人体は寝ている間に多くの水分をだしてしまいます。(自然蒸発や、寝汗など)
この二つのことで、寝ている間に体の必要な水分が失われ、
起きている日中ではなく、寝ているときに足がつってしまうのです。

これを予防するために、

こまめな水分摂取(就寝間じかにはコップ一杯分の水分を取る)
日頃から同じ姿勢の維持を長時間行わない
足のストレッチ(座った状態で脚を延ばし、つま先を指で持つ)をよくやる


ことなどを心掛ける必要があるのです。

もし、それでもつってしまった場合は、水分を取り、脚をよく伸ばし、
氷枕にお湯を入れたものや蒸しタオルなどで温めてください。





2012/9/28 NO,30

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、先週末から一気に涼しく(夜は寒いくらい?)
なってきました。

これだけ急激に温度が変わってくると体もついていかないですが、
洋服の入れ替えも間に合わないのではないでしょうか。

こんなときは体調を崩しやすく、風にもかかりやすいのです。
もちろん風邪をひかないようにする努力は大切ですが、
どんなに気を付けていてもひくときはひくのが風邪です。

なので、もし風邪をひいてもすぐによくなるように日頃から規則正しい生活、
充分な水分・栄養・睡眠をとることを心がけましょう。





2012/9/22 NO,29

体の状態を改善したり、運動能力を向上させたり、勉強や仕事ができるようになったり、
生活を向上させたりするには、一番自分が苦手とし、やりたくないことをやらなければなりません。

しかし、それがわかっていてもそれをやることの大変さばかり考えてしまい 
なかなか一歩を踏み出すことができず思い通りにいかない現実に苛立ちを覚え、
自身を肯定する為に何か他のものに責任を押し付けてしまいがちです。

でも、どんなに他のものに責任を押し付けても自身が一歩を踏み出さなければ現状は変わりません。

そして、実際に一歩踏み出してみると自分が思い描いたような大変さはなく、
理想と現実の差が埋まり始めることで、今まで苛立ちを覚えていたのとは逆に、
充実し、自信ある生活を送ることができるのです。


私たちが理想(健康状態・運動能力・勉強・仕事・生活)に近づくために必要なこととは、
努力や、苦労ではありません。

自分が苦手とし、やりたくないことと真正面から向き合い、今の自分にできる最低限の一歩を
踏み出す勇気を持つことです。

その勇気を持つことで一歩を踏み出すことができれば、努力・苦労・大変と思っていたものは、
楽しさに変わるのです。

私はこの仕事を通じ、誰かの一歩を後押しするお手伝いが出来ればいいなと思っています。
勇気は何かきっかけがないと出にくいものなので、そのきっかけになれればと思います。





2012/9/14 NO,28

先日、ニュースで神奈川県の小学校の給食に放射性物質(放射能)である
セシウムを含む食材(冷凍ミカンなど)を意図的に出すという記事がありました。

もちろん人体に影響のないほどの微量な量しか含まれておらず、
その小学校のある市長は、
「人間、生きていると多くの危険が存在しているもので、そんな危険を身近に感じてほしい」
というコメントを出していました。

しかし、私はこれには大きな問題があるのではないかと感じます。

その問題とは、食べ物に含まれるセシウムが肉体に与える影響はないと思うのですが、
私たち自身の脳が、人体に影響のない程度のセシウムでもそれを認識した状態で食べることにより、
自身の肉体にダメージとなる症状を作ってしまうのではないかということです。

人体は脳が支配し、脳は多くの働きをします。その働きの一つに、「概念の構築」
というものがあります。これは、多くの経験をすることでそのもの(そのこと)を記憶し、
認識するということ(熱いものに触れば次からわ触らなくても熱いものだとわかる)なのですが、

人それぞれ経験が違うことで構築する概念も同一の物体に対して人それぞれ認識が違うということがあります。

例えば、ヘビやカエルは嫌いな人もいれば好きな人もいます。そしてこれらは食材としても存在します。
食べ物としては人体に無害なので、気にならない(好きな)人が食べても問題はないのですが、
見るのも嫌な人がこれを口にした場合、人体は過剰な反応を見せ、肉体に影響を及ぼす可能性があるのです。

しかし、嫌いな人でもそれをヘビやカエルだと脳が認識しないで食べる(知らないで食べる)と
何も人体に影響は出ないのです。

セシウムは昨年の原子力事故により多く報道され、私たちの脳はセシウムを
「人体に害をもたらす物質」として認識したと思います。

その中で、セシウムが入っているとわかっている状態で食べなければならないということは、
セシウム自体による影響ではなく、自身の脳による肉体へのダメージが考えられるのです。





2012/9/3/ NO,27

今日のテレビのニュースでサプリメントの過剰摂取が、がんを引き起こす原因になる
ことが研究によりわかったということをやっていました。

内容的には、人体には酸素を体中に運ぶために鉄分が必要となるのですが、
(足りていないと貧血になります)
成人男性では出血しない限り鉄分が体外に出て行ってしまうということは少なく、
それに加えてサプリメントなどで鉄分を多く取ってしまうとその余分な鉄分ががんを引き起こす
要因になるということでした。


最後まで話を聞けば、この情報によるとサプリメントを多くとるのがいけないのではなくて、
鉄分を日常的に多く取りすぎることががんの発生確率を上げることにつながるということがわかりますが、
このような情報がメディアから配信されると、私たちは
「サプリメントを取るとがんになるからとらないほうがいい」と思い込んでしまいがちです。

しかし、そう思い込んでしまうことは情報に踊らされていることにならないでしょうか?

私達や、私たちの体のために必要なことは、情報を正しく受け止め、
情報に踊らされないことだと思うのです。

もともとサプリメントの役目とは、日常で足りない栄養を足りない分だけ補給することです。
毎日3食しっかり食べているような方であればサプリメントを取る必要はほとんどないのですが、
「サプリメントは体にいい(とると健康になる)」と思い込み、
取らなくてもいいサプリメントを取ってしまっているのです。

物事のすべては、「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

どんなに体にいいといわれること(物)でも、摂りすぎたり(やり過ぎたり)、足りな過ぎ(やらな過ぎ)れば、
体を壊すことになってしまうのです。

情報を正しく受け止め、本当に必要なことは何かを考え行動することが必要なのです。





2012/8/24 NO,26

まだまだ暑い日が続き、クーラーが欠かせませんが
男性よりも女性のほうがクーラーに苦手の方が多いようで、
夏場でも厚手の靴下をはいているという声を聴きます。

クーラーが苦手な方は、ほとんどが冷え性の方で
日頃から足のむくみなどの悩みがあるのではないでしょうか?

女性は骨盤の形状から内股傾向にある方が多く、
そのため、小股であまり関節を使わない歩き方になりがちです。
足の関節を日頃から十分に使わないと、血液の流れが悪くなり
冷えやむくみの原因になってしまうのです。

これを改善するために、必要となるのが足の関節(特に足首)をよく動かすことなのですが、
皆さんにやってもらいたいことが爪先立ちスクワットです。
爪先立ちスクワットとは、立っているときに爪先立ちになり、
かかとを地面につけないように足首だけで上下運動を行うというもので、
一回の回数は10回程度で構いません。
これを立っている時間(料理や洗濯、掃除、仕事の合間など)にちょくちょく行ってください。

これを行うことでふくらはぎの血流がよくなり、むくみや体全体のひえの改善になるのです。

氷にいくら厚着をさせても氷は温まりません。
体を温めるためには体(関節)を動かし血液を流すことが一番なのです。

決して厚手の靴下や二重履きなどをして血管を締め付け
血液の流れをより悪くするようなことはしないでください。





2012/8/17 NO,25

皆さん、お盆休みはどのように過ごされたでしょうか?
ぎっくり腰にはならなかったですか?

我が家ではどこにも行かなかった代わりに自宅の駐車場で
バーベキューをやることになったのですが、次男坊から
「父さん、ベーコンつくって」との要望を受け、
自家製ベーコン作り&バーベキュー大会を私の父と母も呼んで行いました。

私はアウトドアや釣りが大好きで、ベーコンも以前に一度作ったことがあるのですが、
今回はありあわせの材料で下味となる漬け汁を作ったので不安でしたが
思った以上においしく作ることができました。

しかし、予想外だったのが、
ベーコンを作るにはもちろん燻製にするのですが、
その日はあまり風がなく、煙が流されずに駐車場内から出て行かず
めちゃくちゃ煙たい状態になってしまいました。

近所の方にもかなり迷惑となってしまったと思います。スミマセンでした。

やはりアウトドアでやるようなことは、キャンプ場などのやるべき場所で行い、
決して手軽に済まそうとしてはいけないと反省したお盆でした。





2012/8/10 NO,24

お盆の時期を迎え、明日から仕事も長期休暇に入る方も多いのではないでしょうか。
杉浦整体院は、子供たちの部活動が忙しくなり休みがなかなか合わなくなってきたことで、
どこにも行く予定はなく、休みも13日の月曜日一日としました。

皆さんは、実家に帰ったり、旅行やキャンプに行ったり、日帰りでどこかに出かけたりと
予定が目白押しだと思いますが、(私と同じく家でのんびり派もいますか?)
そんな中で気を付けてもらいたいことが、ぎっくり腰なのです。

お盆のような長期の休みになると、車などの乗り物に長時間乗ったり、
いつも起きる時間よりもゆっくり寝てしまいがちになると思いますが、
そんな日常生活とは違う行動をすることで、日常生活で少しづつたまった疲れを爆発させるきっかけになり、
ぎっくり腰になってしまうケースがとても多いのです。

ぎっくり腰になってしまったらせっかくの休みが台無しになってしまいます。
そうならない為に気を付けてもらいたいことが、

「長時間同じ姿勢を取らない」ということです。

車に長時間乗ったり、いつもよりも多く睡眠時間を取ることで、
長時間同じ姿勢を取ることが多くなり、ぎっくり腰になってしまうのです。

なので、ぎっくり腰にならない為には、車に乗られる方は1時間に1回は休憩を入れ、
トイレに行かなくても必ず車から降り、体を十分に伸ばし、軽い体操をするよう心掛け、
のんびり寝たくても夜の睡眠時間(昼寝は長くなければOK)は、いつもの睡眠時間より
長くてもプラス1時間ぐらいにとどめておくことが必要になるのです。

しかし、いろいろ気を付けていてもなるときはなるのもぎっくり腰です。

もしぎっくり腰になってしまったら、以下のことを行ってください。

・温泉やお風呂(湯船)にはつからず、シャワーなどで汗を流すくらいにする。
・お酒は飲まない                                    
(腰の骨が捻挫し熱を持つのがぎっくり腰ですので熱を上げる行為はNGです)
・腰から背中《熱がある部分》を氷などでよく冷やす。              
・出来るだけ起き上がらず、横向きやうつ伏せ、仰向けなど体制を変えながら横になっている。 
(座っていたり立っていたりすると症状が悪化します。)
             


皆さん、事故や怪我には充分気を付けて休日を楽しんできてください。





2012/8/2 NO,23

日頃、皆さんに体の動かし方や体操、筋肉のほぐし方などを指導させてもらっていますが、
「体が硬くてできない」とか、
「痛くてできない」とかいう声をよく耳にします。

人間の体には、たくさんの骨や関節、筋肉があり
いろいろな動きができるようになっています。

しかし、いつでも動かそうと思った時にイメージどおりに動かせるわけではありません。
イメージ通りに動かすためには、日ごろから関節をよく動かし、
いつでも動かせるようにメンテナンスしていなければならないのです。

自転車に例えると、毎日乗っている分にはそれほど問題はないのですが、
たまに乗ろうと思うとタイヤの空気は抜けてしまっているし、
チェーンは錆びついてうまく回らなくなってしまっていて思うとおりに自転車に乗ることができない。
ということになってしまい、タイヤに空気を入れたり、油をさして動きをよくしたりなどのメンテナンスをしないと
自転車としての正常な動作ができなくなってしまうのです。

私が皆さんに指導させてもらっている体の動かし方などは、
日頃皆さんが使っていない関節を動かす体の動かし方なので、出来なくて当たり前なのです。
そして日ごろ使わない関節は錆びついて固まっているので動かすと痛くて当たり前なのです。

そうです。出来ないからやる必要があり、動かすと痛いからやる必要があるのです。

逆に、十分に動かすことができる部分や、動かしても全く痛くない部分は、
正常に日頃から動かしている部分になるので、改めて体操やストレッチを行う必要はないのです。

出来ないことを少しずつ行い、痛みを少し感じながら動かすことが、
空気を入れたり、油をさすというようなメンテナンスになり、
それを少しずつ行っていくことで、痛みが楽になり、正常な動きができるようになるのです。


「出来ないからやる必要がある。痛いから動かす必要がある。」
是非とも覚えて、実行してみてください。




2012/7/26 NO,22

杉浦整体院では、患者さんに次回はいつ来てくださいという指示は
ほとんど出しません。(例外もありますが。)

それは次回いつ来るかは痛みや症状を抱えている本人しか決めることができないからです。

痛みの感じ方や耐えられるレベルは人それぞれで違います。
そして整体に来るには、自身の時間やお金を使わなければなりません。
また、その時間やお金の価値観も人によって違うものです。

それらを踏まえたうえで、整体に行きたい(行く必要がある)と判断した時が
一番ベストのタイミングなのです。
このタイミングは本人しかわからないことなのです。

しかし、時には行きたいけどいけないという状況もあると思います。
そんな状況が続くとどんどん体はダメージを抱えてしまいます。
それを回避するために、整体に来ていただいたときは
症状や痛みの原因(日常生活のどんなことが影響しているのか)や、
それに対しての改善策(日常生活で気を付けることや体操・ストレッチ、食事など)の
説明や指導をさせてもらっているのです。

ただ、人体が症状を出すには多くの要因が絡んでいることが多く、
施術中にずっと説明していると患者さんからそんなに多くは覚えられないかもしれない
といわれてしまうこともありますが、そんな時はこんな話をします。

「覚える必要はありません。無理に覚えたことは必ず忘れる時が来ます。
しかし、人体はすごいもので今私が話したことが必要になるときに、
覚えようとしていなくても必ず思い出します。」と。

人に頼らず自分自身の体のことは自分自身で判断し、必要な時に必要なことを行う。
これが健康への第一歩なのです。





2012/7/18 NO,21

突然ですが、皆さん夜寝ているときに扇風機に当たり続けていると
体を壊す。というような話を聞いたことがないでしょうか。
(中には死んでしまうというような時もあるようです)

この噂話なのですが、体を壊しやすい状態になるという意味で本当なのです。

しかし、このことは扇風機に限らず、今のように暑さで寝苦しい季節になると、
窓を開け、夜風を入れたり、クーラーをかけて寝ると思いますが、
その全てにおいていえることなのです。

これらのことが体に害を与える原因とは、風なのです。

風といっても風が当たることで体が冷えることが問題なのではなく、
風が当たり続けることで、体の水分がどんどん蒸発し、体が脱水症状を起こすことが問題になります。

風が当たり続けることで体の水分は気化し、体から水分が失われることで
血液の濃度が濃くなり(ドロドロ血液)、それにより血液が十分に流れることができなくなることで、
筋肉がつりやすくなり、体にはだるさが残り、
ひどい状況になると、心臓や脳に重大なダメージを与える症状(脳梗塞や心筋梗塞など)
が起きる可能性も出てくるのです。

そうならない為に必要となることが、寝る前と起きてからの水分補給なのです。
この水分補給も寝る前や起きた時以外にもちょこちょこしてもらいたいのですが、
体のためにはただ飲むのではなく、注意してもらいたいことがあります。
夏は暑いのでどうしても冷たい飲み物をごくごく飲みたくなってしまいますが、
体の水分を補給するには1口2口を多くの回数とる必要があるのです。

いっぺんにごくごく飲んで水分を補給した気になっていても、
実は体には吸収されず、体外に排泄されてしまうことのほうが多いのです。

この夏を元気に乗り切るために、寝る前と起きてからのコップ1杯の水分補給と、
日中の1口2口の水分補給を積極的に行いましょう。




2012/7/10 NO,20

患者さんの中には、体に痛みがあったらお風呂によく漬かるのがいいと考え、
その結果、状態をさらに悪くさせてしまう方がいます。
もちろん、体を温めたほうがいい場合もあるのですが、
どんな状態でも温めればいいというわけではありません。

そこで今日は、どんな時温めればいいか、冷やしたほうがいいかを書きたいと思います。

やり方は簡単です。まず痛みがある場所を触ってください。
次に、患部のそばの痛くないところを触ってください。

痛みがある部分のほうが痛みのない部分より熱く感じれば、
炎症を起こしているので、温めず氷などで患部を冷やしてください。


患部が炎症を起こしているときは、温めたりもんだりすることで炎症をさらにひどくさせてしまうので
患部はできるだけ動かさないようにして押したりもんだりせず、
お風呂に使ったり、お酒を飲むなどの体を温めることは1週間ぐらいしないことが必要になります。

逆に、患部が熱を持っていないときは、筋肉を伸縮させ血液の循環をよくしたほうがいいので、
患部や、その周辺の筋肉・関節を無理しないように少しづつ動かしたり、
お風呂などで温めることが効果的になるのです。


お風呂の話が出たので、ここでお風呂で疲れを取る方法を紹介します。

まず、おふろにつかってあたたまります。(5分程度)

次に、患部に冷たい流水(シャワー)をかけ、冷たさを感じなくなるか、
冷たさに耐えられなくなるまで冷やします。(1〜3分程度)

そして再び湯船につかり感覚が戻ったらお風呂から上がります。(5〜10分程度)

これを行うことで、血行が良くなり疲れを取ることができるのです。
症状がひどくなる前にぜひ試してみてください。





2012/7/4 NO,19

最近、やっと夏らしい暑さになってきました。

こう暑くなってくると、毎年わたしは皆さんに
部屋の中でも熱中症になりやすいので、クーラーや扇風機をつけてください
というお話をさせてもらっています。

毎年高齢の方が室内で熱中症になりお亡くなりになるというニュースを皆さんもご存じだと思いますが、
高齢の方が室内で熱中症になりやすいのには理由があるのです。

それは、若い方よりも年配の方のほうが、人体機能が鈍くなり
多くのことを感じづらくなっているからなのです。

若いころは、暑さや寒さ、痛みや体の異常を敏感に感じることで、
体の状態が悪くなる前に対処できるのですが、
年齢を重ねることでその反応が鈍くなり、気付いた時にはひどい状態になってしまっているのです。

こうならない為にも、部屋に温度計を置いて、28度を超えるようならば、
自身がそんなに暑さを感じなくてもエアコンをつけるようにする必要があるのです。

自分があまり暑さを感じていないのにエアコンをつけるのはもったいないような気がしますが、
その少しのもったいなさで命を落としたり、病気になっては元も子もないのです。





2012/6/27 NO,18

今日は、昔読んだ漫画の話を書いていきたいと思います。

その話の中では、悪のロボット軍団が世界を征服しようとしています。
その悪のロボット軍団から世界を守るためにある博士が人型のロボットを作り、
正義(善)をプログラムしたチップを人工知能に埋め込み
悪のロボット軍団と戦う正義のロボットが誕生しました。

しかし、そのロボットは精巧な人工知能を持ち、人間が大好きだったため、
「僕もみんなと一緒の人間になりたい」
という、かなわない夢をもっていました。

そして、あるときそのロボットは悪のロボットに敗れ、つかまってしまいます。
悪の軍団はそのロボットに悪をプログラムしたチップと善をプログラムしたチップを取り換え
自分たちの仲間にしようとしました。

しかし、悪のチップを埋め込み、善のチップを外す時にうまく脱出することに成功しました。
そして、その先に待っていたのが自分を倒した最強の敵です。

前回は歯が立たなかった敵ですが、埋め込まれた悪のチップにより
今までにない力を使うことができるようになり、悪のロボットを倒すことができました。

正義のロボットは悪の力を使って勝ったことに葛藤がありましたが、
最後に正義のロボットはこう言いました

「これでやっと僕は人間になれた」と。


人間とは善と悪の両方の心を持っているものであり、どちらか一方であれば
それは人ではなく、神や悪魔?という存在なのです。

この漫画を読むまでは、悪の心は持ってはいけない、
人を恨んだり妬んだり憎むことは考えてもいけないことだと思い、自分の心を押し殺していました。

しかし、この漫画を読んでからは、
私は人間として生まれ、生涯人間なのだから悪の心があってもいいんだと思えるようになり、
生きることがとても楽になりました。

今、人であるのに善と悪の心のどちらかを認めることができず
精神や肉体を患っている方が、患者さんや生徒さん、私の身の回りに多くいらっしゃいます。

私たちは、善と悪の心を持ち、すべてにおいて中途半端な存在であるからこそ人間なのです。
そして人として生まれたからには、どんなに頑張っても猿が人になれないように
人が神や悪魔にはなれないのです。

自分自身の人であるための部分を認めてみてください。
今よりももっと楽に生きることができるかもしれません。




2012/6/20 NO,17

先日いらっしゃった患者さんに、
「先生が、日ごろから健康でいるために気を付けていることってなんですか」
という質問を受けました。

日ごろから皆さんには偉そうにいろいろなことを話していますが、
あれこれ多くのことに気を付けているということはなく、
健康でいるために行っていること、というよりは、私の生き方の信念が一つだけあります。

皆さんは「一日一生」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

私が高校で陸上をやっていた時の恩師がある時、
「杉浦、今日やるべきことはすべてやったか? 一日一生だぞ。」
と話してくれて、その言葉は
「人間いつ死ぬかわからない。だから明日死んでも悔いのないように今日やれることは今日やっておく。」
という意味があるということを教えてくれました。

その時はその言葉が余りしっくりこなかったのですが、
(明日死ぬわけないし。とか思っていました…)
ことあるごとにその言葉を聞かされれてるうちに
「明日死んでも悔いなく生きることは無理かもしれないけれど、思いついたことを
後回しにせず、すぐその時にやって一日一日をしっかりと生き抜いていこう」

という考えを持つようになり、私の中で一日一生という言葉は、
この意味に変換されてしまいました。

それからは、気がついたり思いついたりしたときに一歩だすのを躊躇せず、すぐやるようになりました。

今、人体を研究し知ることで、このことが人体が必要とすることを必要な時に行うことができていると
いうことになり、結果的に健康を維持するために一番必要なことを行っていたんだということに気づきました。

皆さん健康のために多くのことを気を付けて生活していませんか?
時には体に無理をして気を付けていることで健康を害してしまうこともあります。

物事を後回しにせず一歩踏み出すことは、めんどくさく、なかなかうまくいかないことでもあります。
しかしその一歩を踏み出すことで見えてくるものもあるのです。







2012/6/14 NO,16

最近、患者さんとしてきていた子たちが
私と同じような道(整体・トレーナー・柔整師・マッサージ師・理学療法士など)
の学校に入り、いろいろ相談に来ることがあります。

その相談のなかには、「こういう症状の時はこうゆうふうに治すと学校で教わったが、
杉浦先生はどうやっていますか?」という質問があります。

このような質問が来るとほんとに悩んでしまいます。

何故悩むかというと、まず、その子たちが求めている答えとは違う答えを私が持っているということと、
その答えを教えることで、その子たちが混乱してしまうのではないかと思ってしまうからです。

その子たちが求める答えとは、その症状がある部分に対しての
矯正法やストレッチ法、ツボ的な筋刺激法などの施術法や治療法になるのですが、
私は大前提として人が人を治すことはできず、あくまでその人の状態が改善するための
お手伝いしかできない
と考えているので、その時点で考え方にずれがあり、
その結果、症状がある部分だけの施術ではなく、どんな部位の症状に対しても一見関係ないと思えるような
全身に及ぶ部位に対しての施術を行うことになり、
その部位に対しての改善法となると、全身の施術法を教えるのと変わらなくなってしまい、
その子たちが求める答えとはずいぶん違うものになってしまうのです。

そして、今そのような学校では、話を聞いていると
まず、症状や部位の状態を見て、それを改善するための施術法や治療法を教えているようなのですが、
わたしは、症状や部位の状態を作る原因となった生活環境や、生活習慣を見て、
その環境や習慣を改善するのに必要な知識を患者さんに伝えるという施術法を行っています。

この見方の違いによって、学校で教えてもらい覚えたこととは全く違うことを私が話すということになり、
ある程度現場で経験を積んだ方であればそのギャップを受け止めることができると思うのですが、
ゼロから習い始めたばかりの子たちには混乱を招いてしまい
何を信じていいのかわからなくなってしまうのではないかと思ってしまうのです。

しかしその子たちの学問に対する向上心は素晴らしいので、
今はヒントとなることを教え、そのヒントから自身で自分なりの答えを導き出してもらうようにしているのですが、

私としても本当は、私の持っている知識のすべてを教えたくてしょうがないのです。

本当に悩むところです。




2012/6/9 NO,15

皆さんが考える(イメージしている)健康とはどのようなものでしょうか?
健康という一つの言葉が人によって多くの意味を持つことを
ある人の考えを聞いて知ることができました。

私は健康を題材とした仕事をしていますが、
私の中の健康とは毎日をより楽に楽しく過ごす、生きるためのものとして考えていました。

あるとき90歳を超えた患者さんがいらっしゃったのですが、話しを聞いてみると
その患者さんは健康に大変気を使った生活をし、そのためにお金もかなりかけていました。

大変失礼なことなのですが、90歳を超えているという年齢を考えると、
そこまで健康に気を使う必要があるのかと思い
「なぜそんなに健康に気を使っているのですか」と尋ねてみると、
私の今までの考えにはない衝撃的な言葉をいただきました。

皆さん、「ピンコロ」とか「ぴんぴんころり」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ぴんぴんしている状態で夜寝ているときにころりと死ぬという言葉なのですが、
その方が言うには、
「死ぬときにピンコロの状態で楽に死にたいから健康に気を使っているんだ」
というものでした。

それまで私の中では、先ほどかいたとおり健康とは生きるためのものでした。
しかしこの方の健康とは、死ぬための健康だったのです。


この言葉を聞いた時に自分の未熟さと考えの浅さを思い知らされました。
当たり前のことかもしれませんが、人にはそれぞれの生活スタイルがあり、
考え方も違えば、生き方も違います。

そんな中で「こうしたほうが目的を達成できやすい」ということはあっても、
「こうしなければいけない」ということはない
のではないかと思いました。

これからも一人一人の「健康」に向き合い、
良いアドバイスができるよう精進していきたいと思います。



2012/6/4 NO,14

先週、何年かぶりに風邪をひいてしまい、
ホームページを更新することがなかなかできませんでした。スミマセン。

風邪をひくと昔は母親に、今は久仁子先生に
「(私の)言うことを聞かないから風邪をひく」
と言われてしまいます。皆さんも同じようなことを言われたことはないでしょうか?

しかし、私はあえて言いたいです。
「どんなに気をつけていても、風邪をひくときは引くし、ひかないときはひかない。」と。

人体は常に一定の状態を保っている訳ではなく、状態のいい時と、
状態の悪い時を繰り返しています。これをバイオリズムといいます。
これにより、日ごろから常に体調のいい状態を作ろうとしても
状態の悪い時が必ず来てしまうのです。

さらに人体は、気候や天候、温度、湿度などの環境からも大きな影響を受けます。
心地よいと思える環境であれば体にいい影響を与えることができますし、
不快に感じる環境であれば体に悪い影響を与えるのです。

このことがバイオリズムと合わさることで、
何も気を付けていなくても風邪をひかない最高の状態と、
どんなに気を付けていても風邪をひきやすい最悪の状態ができてしまうのです。

しかし、だからと言って風邪に対して何も努力しなくていいというわけではありません。

風邪に対しては、多くの人の考えにある「(風邪を)ひかない努力」をするのではなく、
「風邪をひいてもすぐに回復する(長引かない)努力」が必要なのです。

そのための努力とは、日ごろからよく食べ、十分な睡眠や休養を取り、
適度に疲れることをし、できるだけ規則正しい生活を送ることで、
風邪をひいても耐えられる(すぐよくなる)為の体力を蓄えておくということなのです。


皆さん、たまに風邪を引いたからといて落ち込むことはありません。
風邪は誰でもひくものなのですから。



2012/5/24 NO,13

私はよく人間観察をします。
皆さんが日ごろどんな体の動かし方をしているのか観察していると、
症状を作り出している原因かもしれないことが見えてきて
症状改善の手助けとなる発見ができるからです。

先日、柿ノ木台教室に顔を出させてもらいました。
その日は、運動会の振り替え休日で生徒さん達のお子さんもたくさん参加してくれました。

そんな中お子さんたちも一緒に体操をしているのを観察していると、
大人と子供を比べながらの観察ができ、大人と子供の違いを改めて感じました。

いつも皆さんの体の動かし方を見ていると、すごくよく動いていると思うのですが、
子供たちと比べてしまうと柔軟性や機敏さがまるで違い、
子供はこの柔らかさと常にじっとせず動いているから体に異常が出にくいんだと
改めて思いました。

しかし、その反面面白かったことが、
ほとんどの体操を大人たちよりも子供たちが上手く、大きく行えているのに、
ただ一つだけ子供たちがほとんどできず、大人のほうが上手くできていることがありました。

それはバランス立ちです。

大人が誰一人微動だにしない状況の中で、子供たちはその場でバランスを取っていられる子が一人もいませんでした。

他の体操は関節の柔らかさや筋肉の柔軟性を回復させるものなのですが、
バランス立ちは日ごろ使わない筋肉を鍛えることで特定の筋肉にかかる負担を
少なくすることが目的になるため、まだ成長過程にあり、筋肉が未発達な子供たちには、
とても難しいことだったのです。

バランスを取るということは、すべてのスポーツ・運動にとってとても重要なことになります。
もしお子さんが上手く走れなかったり、やっているスポーツが思うように上達しないことがあれば、
バランス立ちをしてみることが一つのカギになるかもしれません。

是非試してみてください。

(柿の木台教室の生徒さん・お子さんたちありがとうございました。
またいつでも遊びに来てくださいね!!)





2012/5/16  NO,12

私は日頃ほとんど電車を利用することがありません。
どこに行くにも、だいたい車で済ませてしまいます。
そんな私がこの間、仕事で都心に行く用事があり、何年かぶりに電車に乗りました。

スイカをチャージして乗ってください(この時点で理解不能)と久仁子先生からの指令があったので、
電車に乗る前からかってがわからず、乗ってからもいろいろなカルチャーショックがありました。

その中で一番びっくりしたことは、電車内での乗客の過ごし方です。

私が記憶する電車内の風景は、新聞や本を読んでいる人がいたり、話している人がいたり、
寝ている人がいたり、ボーとしている人がいたりというようなものでしたが、
ほとんどの人が、ケータイやゲームをしているではありませんか!!
私の中では確か電車内はケータイ禁止だったはずなのですが。(今は変わったのでしょうか?)

そんな中、私は一人ボーっとしながらあることを思いました。
今の世の中は、暇をつぶし過ぎていると。

皆さんの中で、暇な時間をもったいないと考えている方はいないでしょうか?
私も昔はそう考えていました。暇な時間を有効利用しないともったいないし
無駄な時間はなくしたほうがいいと。

しかし、人体を研究していく上でその考えは変わりました。
人間の脳の働きにはいろいろな項目があり、できるだけ脳の大部分を
バランスよく使うことが人体には必要なのですが、
家でも会社でも通勤でもケータイやパソコン、ゲーム、テレビになってしまうと
脳の一部分しか使われず、精神的な病気や自律神経系の症状が
起きやすくなってしまうのです。

人間、暇でボーっとしているときは、何もしていないのではなく
日頃考えないようなことを改めて考えます。
この日頃考えないことを改めて考えるという行為は、
日ごろは使わない脳の部分を使うということになり、
それによって脳はバランスを取ることができるのです。

その考えることとは、日頃考えない(気にしない)ことであれば、どんなくだらないことでもいいのです。
そして、そんな中から新しい発見や、自身が抱えている問題の答えが見つかるのです。


皆さんは、暇を満喫し、楽しんでいますか?




2012/5/11  NO,11

たくさんの人と接し、いろいろな話を聞いているなかで
世の中には都市伝説的な多くの未確認情報があるのだということを知りました。

その情報とは、「薬は体に毒だから飲まない」とか、
「牛乳は体に良くない(ホルモンの関係?)から飲まない」とか、
「マ0ド ナ0ドは体に良くないものが入っているから食べない」とか、
古いものでは、「コー0を飲むと骨が解ける」とかです。

このような未確認な情報を皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

こんな有名どころだけではなく、「近所の方からこの症状にはこれがいいといわれてやっているのよ」
といううような話もよく聞きますが、
問題なのが、これらの情報が出所がわからず、信ぴょう性の薄いものだということなのです。
そしてさらに問題なことが、この出所のわからない未確認の情報を信じ、
実行している方が多くいるということです。

人間、不思議なもので冷静に考えると医者や、人体に精通している方の知識のほうが
出所のわからない未確認な情報よりも信頼できると思うのですが、
実際は信頼できる知識よりも未確認の情報を重視する傾向があるのです。

その未確認の情報を実行して予定通りの結果が伴えば問題ないのですが、
そうではないことが起こることもあります。

私は勉強不足なので、そんな未確認情報の真偽すべてがわかるわけではありませんが、
人体が素晴らしい機能を持っていることは知っています。
また誰もが、ちょっと踏みとどまって自分の今までの経験を思い出したり、
周りを見てみたりすれば、実際にあることか、ないことなのかはわかると思います。

例えば、薬が毒なのかどうかはわからないですが、その薬を飲まなければ
症状がひどくなるかもしれないし、過剰摂取でなければその薬が毒だった場合でも
体は克服することができることを知っています。

また、私の経験と周りを見てみても、牛乳を飲んだり
(ホルモン的なことなのでたまに飲んだ時の下痢やアトピーは除く)、
マ0ドナ0ドを食べたり、コー0を飲んで体を壊したという人を私は知りません。
(皆さんの周りにはいらっしゃるでしょうか?)
しかし、人体の機能を上回る量を摂取すればどんなものでも体には毒となります。

皆さんも一歩踏みとどまって考えることで未確認情報に振り回されないようにしてみてください。
それが、自分の体と健康を守る一つの手段となるのです。




2012/5/7  NO,10

今回は、私の考えを大きく変えた「介護」の話を書きたいと思いますが、
内容的に重たい話となります。

私の両親も、久仁子先生の両親も幸い元気でいてくれるので
昔の私は介護というものの現実が見えておらず、
そういう話を聞くと
安易に、「身内の面倒を身内で見るのは当たり前だろう」
と思っていました。

私は今も直接介護に携わることはないのですが
患者さんや生徒さんの中には介護をされている方も多く、
その中である方のお話が私の考えを根底から変えることになりました。

その方はお身内の方の介護を兄弟で手分けしてみているかたで、
その介護の疲れを癒しに良く整体にいらっしゃっていました。

よく介護の話もしてくれたのですが、介護がつらいということは一言も言わず
大変元気で明るい人でした。

ある時整体にいらっしゃった時に少し元気がなく、
「何かあったんですか」と伺うと、
「実は、介護していた身内がなくなった。」とのことでした。

「それは大変でしたね。気を落とさないでくださいね。」というと、

「いや先生違うんです。確かに大変だったし悲しいんだけど
正直に言うと半分ぐらいはほっとしている自分がいるんだ。」
と言われたのです。

その言葉を聞いたときに、身内の死をほっとしたと感じさせてしまう
介護の現実を垣間見たような気がし、
介護とはそれほど厳しいものなのかと実感しました。

それからは、介護を経験したことのないものが
介護について安易な考えを持ってはいけないのだと思いました。

皆さんの中にも介護をされてる方がいらっしゃるかもしれませんが、
絶対に無理をせず、自分の体を一番大切にしてください。
介護とはそれほど常軌を逸した大変なことなのですから。



2012/5/2  NO,9

突然ですが、女性の皆さんの中で慢性的な両肩の肩こりがあり、
たまに頭痛がするという方はいらっしゃらないでしょうか?

最近この症状の相談を受けることが多々あり、調べてみると
面白い共通事項があることに気づきました。

その共通事項とは、
                     1、寝違いの時に張る首筋のラインが両側とも常にはっている。
                     2、慢性的な冷え症                           
                    3、体温が常に低め(35度台)                     
4、 低血圧                                                 
そして最後が、サラダが好き(よく食べる)でお肉の脂身はあまり食べない
ということなのです。

両側に肩こりがあり、触ってみて1の首筋が両側張っている方に
それ以下の質問をしてみると、ものの見事にすべての方に当てはまり
「先生なんでわかったんですか?」という反応をいただきました。

そして、私がこの共通項から導き出した答えが

世の中が過度のカロリー表示を行うことでカロリーを意識しすぎてしまい
常に低カロリー状態に陥ることで、生命を維持するためのエネルギーが
不足し、本来必要な血圧・体温を保つことができず、
十分な血流が維持することができないことで、
慢性な冷え症や両側の肩こり、頭痛を起こすのではないかというものです。

本来カロリー(脂質・タンパク質・炭水化物)は、体にとても必要であるにもかかわらず、
「カロリーを取るのは悪」というイメージが世間に蔓延しているせいで
体にいいと思ってやっていることが、実は自分の体にダメージを与えてしまっているのです。

皆さんの中でこのようなことに心当たりがある方は
一度自分に必要なカロリーは取れているか?栄養失調状態になっていないか?
を見つめ直してみると問題の解決につながるかもしれません。
                                                 


2012/4/26  NO,8

整体院にはいろいろな年齢層の患者さんがいらっしゃいます。

その中で、小学校高学年から中学校の子たちは、ほとんどが
クラブや部活動に所属しており、練習での疲れや故障で整体に来るのですが、
そのクラブや部活も様々で、体の鍛え方も違くなります。

しかし、子供たちの体はまだまだ発展途上にあり、そんな子供たちの体を見ていると
どうしてもある助言(勧誘?)をしたくなってしまうのです。

私は小・中・高と、久仁子先生は高校・大学で陸上部に所属し頑張っていました。
この道に入るきっかけもその陸上部にあったのですが、
私が子供たちにしたくなるある助言とは、陸上への勧誘なのです。

陸上競技には多くの種目がある為、ほとんどの子供に対してあっていると思われる
種目があります。

そうなると私はどうしても経験から陸上の視点になり、
「この子の足だったら跳躍で結果が出せる」とか、
「この子の性格は長距離に向いている」とかいう
目線で見てしまい、

「陸上やってみない?」「君のこの足で陸上やったら面白いと思うよ」
的な言葉が自然と口から出てしまうのです。

ただ、あくまでも助言であり強制はしないのですが、中には陸上に転身して
活躍している子も大勢いるのです。

そうなると、余計なお世話と知りつつも
「今の体はこうだから、こういう練習をするといいよ」
というようなアドバイスがしたくなってしまうのです。

子供たちからすれば口うるさいおっさんかもしれませんが、おっさんは
そんなけなげで一生懸命な子供たちが大好きなのでこう言いたいです。

「がんばれ!!  自分に負けるな!! 何かあったらいつでも相談に来い」




2012/4/20  NO,7

以前、60代の患者さん(男性)と施術中の会話の中で
印象に残った面白いエピソードがありました。

私はいつもと同じように触診をし、その患者さんに症状の原因を
説明すると、その患者さんは「じゃあ、異常なしだね。」
といったのです。
私の言葉が足りなかったのかと思い、「異常があるから症状が出るんですよ」
というと、「いや、そうじゃないんだ」といい、そのあとに

「先生、人間60過ぎて体がどこもおかしくないほうが異常なんだよ。
だから俺は悪いところがあるから異常なしなんだよ。」
と言われたのです。

この言い回しがとてもユーモアがあり勉強させていただきました。

しかし、人体の症状は年齢よりも疲労と回復のバランスが重要になるので、
「疲れることをしたら、体を癒すことをする。
体にはこの二つが必要で、それができていれば症状はほとんど出ませんよ。」

ということを伝えました。

一般の方の中ではまだまだ「年だからしょうがない」という
考え方が根強く残っているのが現状だと思います。

だからこそ私はその考え方によるところの
「異常な状態」を多く作り続けたいのです。






2012/4/13  NO,6

杉浦整体院は、八ヶ崎のさくら通り沿いにあり、
今まさに満開を迎え、道が桜のトンネルとなりとてもきれいです。

整体院がバス停(水砂バス停)の目の前にあるので、バスを待っている方から
「ここはわざわざお花見に行かなくてもお家で出来ていいわね!!」
などと言っていただけますし、ここを選んだ時も「時期になったら桜がきれいだろうな」
などと思っていましたが、実際にとても素晴らしいのです。1年間でこの時期の2週間だけは・・・

この2週間以外は、掃いても掃いても降り積もる大量の桜の花びらから始まり、
風が吹くとバラバラ音をたてて降ってくるガクの掃除、
それがひと段落すると、私が世界で最も嫌いな毛虫君達との戦い。
そして、12月の頭頃まで続く落ち葉掃除と(毎日ゴミ袋1つが満杯です)
たいへんなことの嵐です。

でも、そんな大変さもこの2週間で吹っ飛ぶくらいにきれいなのです。




2012/4/9  NO,5

今回は、患者さんから良く聞く言葉最終回です。

今回の良く聞く言葉は、主に初診の患者さんに多く聞く言葉になるのですが、
「先生、どれぐらいで(期間や回数)治りますか(よくなりますか)?」
というものです。

この言葉には、ほんとに悩まされます。というのも、
患者さんの立場からすれば、
何回通えば、どれくらい通えばよくなるのかは、
出来るだけ早く痛みから解放されたいので、知りたくて当たり前のことですし、
私としてもその気持ちがわかるので答えたいのですが、
どのくらいの期間でよくなるのかは実際わからないのです。

なぜわからないかというと、患者さんの体を治しているのが私ではなく、
患者さん自身だからなのです。

私は、世の中に存在する全ての医療は、患者さんを治しているのではなく、
患者さんが治る為のお手伝いだと思っています。

例えば、傷口を縫ったとしてもそれはくっつきやすい状態にしただけで
本人の持つ自己治癒力や再生能力がなければ、傷口はふさがりません。
薬や整体も、どんなに施したとしても自身の体が治ろうとしなければよくはならないのです。
また、人体は脳がコントロールしているので、自分自身が治ろうとする意志を持たないと
体は、治る為の力を発揮しようとせず、なかなか状態が改善しません。

この様な自己治癒力や再生能力は人それぞれで違い、
治ろうとする意志も人それぞれ違います。
それを私達が測ることはほぼ不可能なのです。

しかし、私がどれくらいでよくなるのかの判断を付けることは出来ませんが、
皆さん自身であればそれに近いことが可能になるのです。

例えば風邪をひいて三日後には絶対良くならなくてはならないとすると
その人の生活スタイルが、風邪を治すことに重点を置くようになり、
その結果、それに近い日数で治ることができやすくなるのです。

整体においても、いつか良くなればいいと思っているよりも
いついつまでに良くなりたいという目標を立てると
その目標に近い状態にすることができるのです。

なかなか状態が良くならない方は、自分の体の改善を人任せにしないで、
「治しちゃおー」という気持ちを持ってみてください。

自分だけの大切な身体です。






2012/4/4  NO,4

今回は、患者さんから良く聞く言葉その2です。

私は、患者さんや生徒さんに日頃から、関節を良く動かすことが
症状の予防や改善に必要なことなんだよと、伝えています。
すると中には
「先生、わたし、毎朝ラジオ体操を(その他の運動を)欠かさずやっているのに
なんで体が痛いんだろう(症状の予防や改善ができないのだろう)。」
と訴える方が、いらっしゃるのです。

最初の内は、体を動かすことをやっていて症状の予防や改善ができないと
いう事は人体の機能・構造上ありえないので、失礼なことに
心の中で、実はちゃんと出来てないのではないか(たまにしかやってないのではないか)
と患者さんを疑う事もありました。(本当に申し訳ありません!!)

しかし、同じような訴えをする方が随分いらしたので、調べてみると
意外なことが判明しました。
そこには、脳による意識下・無意識下における行動と認識の差があったのです。

どういう事かというと、毎朝意識的にラジオ体操(30分程度)をすることで、
「私は毎日良く体を動かしている」という認識が生まれます。
そうすると達成感や安心感がうまれ、その他の時間は
毎日決めた時間に決めた運動を行ってない人に比べ、
無意識的に体を動かさなくなるのです。

それにより、認識としては「毎日体を良く動かしている」というものになるのですが、
実際は、1日24時間の内30分は体を動かし、残りの23時間30分は体を動かしていない
ことになり、ほとんど体を動かしていない状態と変わらない事になってしまっていたのです。

人は毎日、余り変化のない規則正しい生活を送ることで
エネルギーを多く使わなくて済む(省エネモード)のですが、
人体は「ためる」(寝だめ・食いだめ等)という事があまり出来ないので、
本来、欲しい時にとり、やりたい時にやるというのが体の必要に応じた
人体に対して正しい生活スタイルなのです。
しかし、だからと言って極端になることは何事にしても良くないので、
規則正しさと本能による行動をバランスよくつかっていくことが望ましいのです。

今、私は患者さん・生徒さんにこう指導しています。
「時間・場所・道具を決めず、思いっ立ったときに、思いついた運動をしてください」と。



2012/3/30  NO,3

今回は、患者さんから良く聞く言葉その1です。

整体をやっていると多くの患者さんから聞く言葉があります。
その中の一つに、「何にもやってないのに何で調子が悪いんだろう」
というものがあります。

そういうときには、「なにもやってないから調子が悪いんです」
と私は答えます。

人間には多くの筋肉があり、その筋肉によって体を動かしたり、
姿勢を維持したりすることができるのです。

又、筋肉には伸縮することで静脈血を流す働きもあります。

筋肉は、体を動かしたり、姿勢を維持したりするときに力を出し、
その時にエネルギーを使い、エネルギーの残りかすを出すのです。

このエネルギーの残りかすは、静脈によって運ばれるのですが、
静脈を流す為には筋肉が伸縮する必要があるので、
筋肉を伸縮させる為に関節(体)を動かさねばならないのです。

ということは、余り体を動かさないで同じ姿勢ばかりしているという事は、
筋肉はその姿勢を維持する為に力を使い、それを長時間行う事で
知らず知らずの内に大きな力となり、
たくさんのエネルギーを使い多くの残りかすを出す。
しかし、筋肉は余り伸縮しないので、残りかすを静脈に流すことができず
筋肉内にたまり、様々な症状を生み出すということになってしまうのです。

その為、調子を良くするには力を余り使わずに
関節を良く動かすということが必要となるのです。




2012/3/26  NO,2

私は、整体院で白衣を着ていません。常時、ジャージ上下です。
なのでよく、患者さんから「先生は白衣を着ないんですか」
と尋ねられます。
実は最初からジャージで施術していたのではなく、
開院して2〜3年は白衣を着てました。

私も、久仁子先生も子供が大好きなので、整体院も体操教室も
子供NGではなく、WELCOMEなので、
みなさんよく、お子さんと同伴でいらっしゃいます。
お子さんの中には、生まれた時から(お腹にいる時から)
の付き合いの子もいます。
そんな中で子供たちの成長を見ていると、とてもかわいく、
おじいちゃん・おばあちゃん目線になってしまいます。

そんな子供たちが、白衣を着ている私を見ると
泣き出してしまい、近づいてくれなくなるのです。
子供が見て泣いてしまうような白衣なら、
大人もリラックスしきれないのではないかと思い
(子供がなついてくれないのはさみしいので)
思い切って白衣を着るのをやめてしまったのです。



2012/3/21  NO,1

このページでは、私や久仁子先生が整体や体操教室を通じて
患者さん・生徒さんから聞いた話や体の悩み、多くの人とふれあうことで見えてきた
人間の面白さ、不思議などをかいていきたいと思います。

そして第1回目は、題して「自己暗示」です。

整体院にはいろいろな症状を抱えた患者さんがいらっしゃいますが、
中には、「肩が痛くて上がらない」とか、「膝が痛くて曲がらない」
という症状で来られる方もいらっしゃいます。私はどの患者さんにも同じですが、
患者さんとは良く喋ります。その中で多くの情報を得ることが改善につながるからです。
上記のような患者さんにももちろん話を聞く事から入り、次にどのくらい動かないのか
を確認します。ここまでは整体院として当たり前の風景なのですが、
ここから不思議なことが起こります。

私は動きの確認をするときに、まず私の力で患部を動かし、
次に患者さんに動かしてもらいます。ここまで改善に必要な施術はしていません。
この時ほとんどの患者さんで正常な範囲ではなくとも患部はかなり動きます。
くどい様ですが私はまだ何もしてません!!

すると患者さんは私にこう言います。
「ありがとうございました。おかげでずいぶん動くようになりました。」と。 
私はまだ何もしてません!!

こんなありえないようなことが実に多くの患者さんにあるのです。
なぜ、このようなことが起こるかというと、


何かの原因で膝(肩)に痛みがでた

動かすと痛いので全く動かさなくなる

脳に暗示が掛かり(自己暗示)動かないものだと認識する

動かないと認識しているので一切動かそうとしなくなる

動く範囲も動かさなくなることで血流が悪くなり症状が悪化していく


という事が起こり、実際には動く範囲までも動かないと思いこんでしまい
私のところに来て動かすことで、初めから動く範囲が
当たり前に動いたことにびっくりしてしまうのです。

自己暗示や思い込みというと私達には関係のない遠い世界の話と思いがちですが、
こんな身近なところにも存在しているのです・

もちろん、そのあとしっかり施術をして
さらに関節の動きが良くなるお手伝いをします。



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